高湯の源泉
湯量豊富でかけ流し、ありのままの本物の温泉
9つの源泉紹介
福島屈指の名湯と名高い高湯温泉は、山麓の狭いエリアに自然湧出の源泉が10箇所あり、源泉個々に「滝の湯」「仙気の湯」といった名前が付けられている場所もある。 これらは全て昔の共同浴場の名称で当時は源泉のすぐ側や真上に浴槽があった。 現在は温度の低い源泉「熱湯」は使用されておらず、施設引湯源泉数は9つである。
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湯花沢3番
高湯5番 玉子湯外湯
高湯5番 玉子湯外湯
高湯10番 玉子湯内湯
高湯10番 玉子湯内湯
高湯16番 仙気の湯
高湯16番 仙気の湯
高湯26番 滝の湯
高湯26番 滝の湯
高湯42番
高湯42番
湯花沢1番 原建設
湯花沢1番 原建設
湯花沢3番
湯花沢3番
湯花沢5番
湯花沢5番
湯花沢6番
湯花沢6番
源泉 湯花沢6番
源泉 湯花沢6番
温泉の湧出量は毎分3,258リットルを誇り泉温は42.8~50.5度。 源泉によっては熱め・微温め・湯花が多い・砂を吐くなどの微妙な個性があり、それもまた温泉ファンの愉しみのひとつになっている。 全9軒の宿と1軒の共同浴場ではこのいで湯をそれぞれの地形の高低差を利用しそのまま引湯している。
このように温泉地の宿の大半が今なお自然流下を採用しているケースは全国でも極めて稀である。 この方式では引き湯する湯量と温度により冬期間の浴槽の大きさが決まるため、高湯には温泉街開発にありがちな循環式巨大風呂の施設が存在していない。
これこそ江戸時代より変わらぬ温泉管理が保たれ続けるゆえんでもあり、 温泉に対する深い愛情と高い意識を代々にわたり伝承してきた高湯の人々の叡智だとも言える。
全てが“源泉かけ流し[加水加温無し]”の天然温泉
源泉 高湯26番滝の湯
源泉 高湯26番滝の湯
「かけ流し」という表現には実は"一部循環かけ流し"や"加水加温かけ流し"も含まれている。
高湯温泉では源泉から引湯した天然温泉を効能豊かなままに、一切手を加えず「100%源泉かけ流し」の湯として提供している。 (自家自噴源泉完全放流型かけ流し方式[加水加温無し])
例えば温泉街にある「共同浴場あったか湯」では源泉(高湯26番 「滝の湯」)から約60mの湯樋、落枡、 分湯箱、そして浴槽へと源泉をそのまま引き湯している。
これらの給湯方法は同施設の駐車場からも見ることができる。 浴槽の温度は入浴人数や天候などで変わるため、管理調整は専任者である「湯番」によりこまめに行われている。
源泉かけ流しを守る理由
源泉湯壺
源泉湯壺:
まさに自然湧出している源泉そのもの。壺の周りは石化した湯花となっている。
地区内では昔から、「山を守ることは湯を守ることである」と温泉営業をするにあたっての気概を受け継いできた。 これは自然の恵みである温泉を 守ることと、その温泉を使わせていただいている山への感謝の気持ちが良く現れていると思う。 また我々は経験的に温泉が体に効くということを 知っており、それは先達から受け継いできた霊泉への畏敬の気持ちでもあるが、 その使い方によっては温泉の力が落ちることも経験している。 その 温泉の力を最大限に引き出す温泉の管理方法が「源泉かけ流し」である。 この「温泉水の持つ力」については高湯温泉入浴療養効果の実証に詳しい。
何も手を加えない本物の温泉
あったか湯分湯箱
あったか湯分湯箱:微妙な湯量調節をしている。
あったか湯抜気送湯樋
あったか湯抜気送湯樋:
湯を横に揉んでガス抜きをしている。
最近は頻繁に表記される「かけ流し」であるが、まったく自然なままの給湯方法というだけではなく、一部循環かけ流しや加水加温かけ流しなどの表現がある。 かけ流しにもそういった表示言葉があるということは、それだけ情報の公示に正直になってきたという事かもしれない。 さて高湯温泉のかけ流しとは、どういう方法で行われているのであろうか。
源泉から引湯したお湯を浴槽に入れ、入れた分だけ浴槽から排出するという単純な仕組みであるのだが、これがなかなか実践は難しい。 管理に手間がかかり、衛生上からもフィルターを通した循環風呂が良しとしてしまうのだが、これにこだわるのが高湯温泉。 本物のお湯を提 供するために日々管理を怠らない。
豊富な湯量を誇る高湯温泉
共同浴場「あったか湯」
共同浴場「あったか湯」
地区の温泉湧出量は3,258リットル/毎分・泉温 42.8~50.5℃(決定者:福島県北保健所)となっており、9軒の温泉宿と1軒の共同浴場で使用している。
地元では見慣れた風景であるが、湧出量と温泉使用施設割合によると、実に豊富な湯量を誇る温泉地区といえるであろう。 たとえば地区内施設の総入込み宿泊者数804人で総湧出量を割ると、1人あたり4リットル/毎分となる。
温泉の成分
源泉名:
高湯26番 滝の湯 (湧出地 福島市町庭坂字高湯26番地)
泉 質:
酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型) (掲示用泉質名) 硫黄泉
泉 温:
50.5℃(源泉) 42.0℃(浴槽)
温泉1kg中の成分 (分析年月日 平成26年5月30日)
pH値…2.7
溶存物質(ガス性のものを除く)…1.163g/kg
蒸発残留物…1195mg/kg
成分総計…1.871g/kg
陽イオン……… ミリグラム(mg)
陰イオン……… ミリグラム(mg)
遊離成分……… ミリグラム(mg)
水素イオン
2.2
ナトリウムイオン
57.2
カリウムイオン
23.7
マグネシウムイオン
26.0
カルシウムイオン
95.2
アルミニウムイオン
30.3
マンガンイオン
1.4
鉄(Ⅱ)イオン
0.0
計 236.0
フッ化物イオン
1.6
塩素イオン
56.7
水硫イオン
0.0
チオ硫酸イオン
0.0
ヒドロ硫酸イオン
44.6
硫酸イオン
619.3
炭酸水素イオン
0.0
炭酸イオン
0.0
計 722.2
非解離成分
メタケイ酸
196.6
メタホウ酸
8.0
遊離硫酸
0.2
計 204.8
溶存ガス成分
遊離二酸化炭酸
605.4
遊離硫化水素
102.7
計 708.1
その他の微量成分 総ヒ素 0.005mg未満
銅イオン 0.01mg未満
鉛イオン 0.005mg未満
総水銀 0.0005mg未満
平成26年5月30日 (登録分析機関)一般社団法人 福島県薬剤師会