10を数える源泉数と豊富な湯量
  • 高湯温泉源泉「玉子湯5番」
福島屈指の名湯と名高い高湯温泉は、山麓の狭いエリアに天然の源泉が10箇所もあり、源泉毎に「滝の湯」「熱湯」「仙気の湯」といった名前が付けられている。これらは全て昔の共同浴場の名残で当時は源泉のすぐ側や真上に浴槽があった。

温泉の湧出量は毎分3,158リットルを誇り泉温は42〜51度。源泉によっては熱め・微温め・湯花が多いなどの微妙な個性があり、それもまた温泉ファンの愉しみのひとつになっている。全9軒の宿と1軒の共同浴場ではこのいで湯を地形の高低差を利用しそのまま引湯している。
このように温泉地の宿の大半が今なお自然流下を採用しているケースは極めて稀である。この方式では引き湯する湯量と温度により冬期間の浴槽の大きさが決まるため、高湯には温泉街開発にありがちな循環式巨大風呂の施設が存在しない。

これこそ江戸時代より変わらぬ温泉情緒が保たれ続けるゆえんでもあり、温泉に対する深い愛情と高い意識を代々にわたり伝承してきた高湯の人々の叡智だとも言える。
全てが"源泉掛け流し"の天然温泉
  • 高湯温泉源泉「玉子湯10番」

「掛け流し」という表現には実は"一部循環掛け流し"や"加水加温掛け流し"も含まれている。
高湯温泉では源泉から引湯した天然温泉を効能豊かなままに「100%源泉掛け流し」の湯として提供している。(自家自噴源泉完全放流型掛け流し方式[加水加温無し])例えば温泉街にある「共同浴場あったか湯」では源泉(高湯26番 「滝の湯」)から約60mの湯樋(※1)、分湯箱(※2)、そして浴槽へと源泉をそのまま引き湯している。

これらの給湯方法は同施設の駐車場からも見ることができる。浴槽の温度は入浴人数などで変わるため、管理調整は総括責任者である「湯番」によりこまめに行われている。

10カ所もの源泉
  • 源泉湯壺:まさに白濁している源泉そのもの。壺の周りは石化した湯花となっている。

高湯地区では、自然湧出の源泉が10ヶ所ほどあり、それぞれの源泉には「滝の湯」「熱湯」「仙気の湯」などの名前がついている。 これらの名称は昔の共同浴場の名前である。当時は源泉の直ぐ側や真上に浴槽が作られていた。 各旅館では落差により引き湯し、そのまま湯船より溢れさせており、いわゆる掛け流し方式である。 この掛け流し方式では、引き湯する温泉の量と温度によって、厳冬期の浴槽の大きさが決定されることになる。 そのような理由で高湯地区では、いわゆる温泉センターのような循環式巨大風呂を所有する施設はないのである。

何も手を加えない本物の温泉
  • あったか湯分湯箱:微妙な湯量調節をしている。

最近は近良く聞く「掛け流し」であるが、まったく自然なままの給湯方法というのではなく、 一部循環掛け流しや加水加温掛け流しなどの表現がある。掛け流しにもそういった表示言葉があるということは、 それだけ情報の公示に正直になってきたという事かもしれない。 さて高湯温泉の掛け流しとは、どういう方法で行われているのであろうか。 たとえば「共同浴場あったか湯」では源泉(高湯26番滝の湯)から湯樋、分湯箱そして浴槽まで60メートル。 途中で温泉に対し何も手を加えていない。これら給湯方法のすべてを「あったか湯駐車場」から見る事ができ、 高湯温泉の良い見本となっている。

源泉温度は51℃で、樋の蓋を開閉したり分湯箱で湯量を増やしたり絞ったりして浴槽温度を42.5℃に温度調節をしている。 入浴人数などで温度が変わるので、小まめな管理調整が必要であり、 それらをすべて統括して管理している者を「湯番」と呼んでいる。
このような「何もしない手を加えない」高湯の給湯方式を言葉で表すと「自家自噴源泉完全放流型掛け流し方式(加水加温無し)」となる。

豊富な湯量を誇る高湯温泉
  • あったか湯抜気送湯樋:湯を横に揉んでガス抜きをしている。

地区の温泉湧出量は3.158リットル/毎分・泉温 42~51℃(決定者:福島県北保健所)となっており、 9軒の温泉宿と1軒の共同浴場で使用している。
地元では見慣れた風景であるが、湧出量と温泉使用施設割合によると、実に豊富な湯量を誇る温泉地区といえるであろう。 たとえば地区内施設の総入込み宿泊者数804人で総湧出量を割ると、1人あたり4リットル/毎分となる。


また源泉個所により微妙な特徴があり、熱め・微温め・湯花が多いなど、旅館の湯の特徴となっている。

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