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野口英世の母「シカの手紙」 おまイの。しせ(出世)にわ。みなたまけ(驚ろき)ました。わたくしもよろこんでをりまする。 なかた(中田)のかんのんさまに。さまにねん(毎年)。よこもり(夜篭り)を。いたしました。 べん京なぼでも(勉強いくらしても)。きりかない。 いぼし。ほわ(烏帽子=近所の地名 には)こまりおりますか。 おまいか。きたならば。もしわけ(申し訳)かてきましよ。 はるになるト。みなほかいド(北海道)に。いてしまいます。わたしも。こころぼそくありまする。 ドか(どうか)はやく。きてくだされ。 かねを。もろた。こトたれにこきかせません。それをきかせるトみなのれて(飲まれて)。しまいます。 はやくきてくたされ。はやくきてくたされはやくきてくたされ。はやくきてくたされ。 いしよ(一生)のたのみて。ありまする。 にし(西)さむいてわ。おかみ(拝み)。ひかしさむいてわおかみ。しております。 きた(北)さむいてはおかみおります。みなみ(南)たむいてわおかんておりまする。 ついたち(一日)にわしおたち(塩絶ち)をしております。 ゐ少さま(栄昌様=修験道の僧侶の名前)に。ついたちにわおかんてもろておりまする。 なにおわすれても。これわすれません。 さしん(写真)おみるト。いただいておりまする。はやくきてくたされ。いつくるトおせて(教えて)くたされ。 これのへんちちまちて(返事を待って)をりまする。ねてもねむれません |