桧枝岐歌舞伎(福島県指定重要無形民俗文化財)
狭い高冷地に閉じ込められ、生活苦にあえぐ村民の唯一つの娯楽は、春の愛宕祭と秋の鎮守祭に 神社に奉納される村芝居(きょうげん)でありました。
5月初めの舞台
この芝居がいつ頃からあったのか資料が焼失したので明らかではないが、伝承によると元は神楽舞 を奉納したのが始まりで、その後徳川中期になり、伊勢参宮の人や出稼ぎの人々によって始め れたようです。
寛保3年(1743年)に買い求めた浄瑠璃本が残っているそうです。 上方歌舞伎を正統に受け継がれ、役者の台詞も古文調でその格調の高い事などから“桧枝岐芝居” と言って古くから近郷に知られていました。
舞殿(まいでん)は欅の大木に覆われた鎮守神の境内にあって鎮守神に向かって建てられ、昔から 五穀豊穣、災難除け、日清日露太平洋戦争などの必勝を祈願した所で その時には拝殿として使用 され、例祭には奉納歌舞伎の舞台として使われ舞殿(まいでん)として有名です。
また、昭和51年“桧枝岐の舞台”として国の重要有形民俗文化財に指定されました。 今では観客席を整備、鎮守神下の石段は自然の中の野外劇場となっています。
檜枝岐の舞台
平成16年3月13〜14日 東京・国立劇場に於いて、民俗芸能公演の部として“桧枝岐歌舞伎”が 上演されました。
義太夫語りの死去と共に 現在ではテープによる浄瑠璃語りになっておりますが、国立劇場では より昔の姿に近づけるため浄瑠璃語りが復元されました。