会津山塩は海塩ではありません。
大塩温泉は、「グリーンタフ」と呼ばれる地層に残留した太古の海水の溶存成分が、高温の地下水に溶け出して源泉となったものです。
長い年月でその溶存成分は高度に変質し、海水に比べ塩素イオンが少なく、硫酸イオンが多くなっています。
そんなことから、「会津山塩」は海塩とはまったく違った風味になる、と考えられています。
約1,200年前、この地を訪れた弘法大師(空海)が護摩を焚き続け、17日目に岩から強い食塩泉が湧き出しました。
村人はこれを製塩し、江戸時代には藩へ納め、明治期には皇室にも献上されました。
由緒ある会津の山塩。
古式にのっとり新窯で煮詰める製法で、慈悲深い北塩原村の山塩がよみがえりました。